1947-12-08 第1回国会 衆議院 鉱工業委員会 第40号
文部省におきましては、基礎研究に關する補助金として、學術振興會補助金のほかに自然科學研究費がありますので、參考までに申添えておきます。何とぞ、以上のような次第でありまするから、御了承をお願いいたしたいと思います。 —————————————
文部省におきましては、基礎研究に關する補助金として、學術振興會補助金のほかに自然科學研究費がありますので、參考までに申添えておきます。何とぞ、以上のような次第でありまするから、御了承をお願いいたしたいと思います。 —————————————
この際におきましても各種の科學研究費の重要なることを考慮いたしまして、文部省關係の研究機關に對する補助費については全然節約はいたしません。その他各省の試驗場その他の研究機關につきましても、全然節約をいたしませんで、かえつてある程度の物價騰貴に伴う經費を増加計上いたしたという状況になつております。
なおこのほかにロシヤでは科學研究費として原子力その他の研究の費用を昨年度までは五十億ルーブル、本年度は六十五億ルーブルを計上しております。國防費は戰前はわずかに二百七十億、現在では四百七十億でございます。その間に物價は大體二倍近く六、七割の騰貴をしているようでありますが、それと比較しても相當増加していることがわかります。
本豫算におきましては、まず基礎科學研究のために、本年度自然科學研究費交付金を三千二百萬圓計上いたしまして、各重要研究機關に交付いたしておりますし、さらに國家の要望する問題であつて、研究がある程度まで完成し、いま少し研究すれば應用できるというような研究に對しましては、約千五百萬圓の科學試驗研究費補助金を交付してこれを助成しております。
世界各國の豫算を見ますと、科學研究費に費しているところの金は、國の總豫算の三%ないし五%に及んでいるのが現在の状態であります。しかるにわが日本におきましては科學研究費なるものがいくら出ておりましようか。前議會におきましては、たつた五千九百萬圓ではありませんか。
たまたま政府が、廣い意味で科學研究費という豫算を計上しておりましたから、その中の一部分をもつてこれを行うならば、その研究者の目的に副うことができる。そこでその研究費を出してくれという意味の希望を申し出ることを勸めたのであります。
○清水政府委員 静岡の登呂の遺跡につきましては、ただいまお話の通りに、非常に重要な發掘が行われつつあるのでございまして、戰時中發掘されて、學術上重要であると考えられながら、實施されなかつたものでありますけれども、本年度に至りまして、學術上、特に考古學、文化史、あるいは古代の農耕史というような關係において非常に重要であると認めまして、文部省として五萬圓の科學研究費をとりあえず支出することにいたしまして
○清水政府委員 實は學術研究會議におきましては、科學研究費に四千萬圓の配當をする仕事を頼んでおります。この學術研究會議は、日本の學術を代表する國際的な團體になつておりますために、元來日本の文献を外國語にいたしまして、外國の文献と交換するというような、國際的な仕事を使命としておるのであります。この二百三萬圓の中には、そういうふうな事業費が相當に含まれております。
○清水政府委員 大體科學研究の方については、實は本年度の科學研究費を四千萬圓もらい、試験研究費を千五百萬圓もらいましたが、實際に物資騰貴と要求者の数が非常に多いので、一人當りの研究費が結局非常に足らないという現状であります。大體兩研究費を合わせまして三億圓を要求いたす考えであります。
○清水政府委員 科學教育全般の豫算を主に考えておりませんでしたが、自然科學研究費が三千二百萬圓と、こちらの人文科學研究費が八百萬圓、科學試験研究費が千五百五萬圓、これで五千五百萬圓。そのほか研究機關の助成費とか、いろいろ雑多なものを加えまして、約一億圓になるのではないかという見當であります。